第8回北陸の家づくり設計コンペ
「第8回北陸の家づくり設計コンペ」概要
テーマ:21世紀の住まい-北陸の3世代町屋住宅
北陸各地には昔ながらの町屋住宅が多く残っています。
伝統的な町屋住宅を継承しながら、多様化するこれからの家族のライフスタイルを視野に入れ、3世代が幸せに暮らせる町屋住宅を設計してください。
下の項目に配慮し提案を盛り込むこと
- 心豊かな住まい
- 3世代が健康・快適に暮らせる住まい
- 近所づき合いのある住まい
- 北陸の気候風土
- 地域との調和・地球環境との共生住宅
審査及び表彰
審査
部門別に行います
- 高校の部(高専1~3年含む)
- 短大・専門学校の部
- 大学・大学院の部(高専4~5年含む)
表彰
最優秀賞 | 1点(部門を問わず) | 賞金10万円 | |
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優秀賞 | 各部門2点まで | 賞金5万円 | |
特別賞 | 北日本新聞社賞 | 各1点 | 賞金5万円 |
北國新聞社賞 | |||
たんぽぽ賞(オダケホーム賞) |
※高校の部については、建築科、建築クラブの取り組みとして先生方にも熱心にご指導頂いており、賞金の半額を記念品として学校へ贈呈します。
審査員
審査員長 | 水野 一郎(金沢工業大学教授) |
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審査員 |
稲葉 実(三四五建築研究所所長) 福井 宇洋(福井大学工学部助手) 他オダケホーム(株)より2名 |
(敬称略)
「第8回北陸の家づくり設計コンペ」結果
オダケホームが主催する「北陸の家づくり設計コンペ」の審査が平成14年9月に行われ、3部門、計10作品の入賞作品が決定しました。今年度の応募総数は65点。
表彰式・作品発表会
日時 | 10月19日(土)15:00~17:30 |
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会場 | 富山県民小劇場「オルビス」(富山市桜町 マリエとやま7F) |
このコンペでは、建築を学ぶ学生が自分の作品を発表したり、テーマについて論議する機会が少ないことから、入賞者本人によるプレゼンテーションや、応募者が参加してのディスカッションを行っています。互いにコンセプト、工夫やこだわりを存分に発表し、これからの北陸の家づくりについて、語り一緒に考えるよい機会となることを期待しています。
このコンペが、設計者を目指す学生にとっての登竜門となり、又、地域の皆様と共に、北陸が培った住文化とこれからの家づくりについて考える契機になることを願っています。
総評
今回、はじめて計画対象地を北陸に数多く残る伝統的町家群の中に求めた。町家の特徴は、間口が狭く、奥行きが長い短冊状の敷地において、通り庭、中庭、後庭、天窓などを介してアプローチ、採光、通風、緑を確保し、居住環境を成立させていることである。また、近年問題になってきた隣近所に対する住宅の閉鎖化に比べ、伝統的町家は開放的な交流空間を内包していることも特徴である。
こうした課題に対し、多くの応募案が伝統が持っている長所を現代的に活かしながら今の生活を成立させ、かつ、さまざまな交流が生まれるよう計画されていたことに、審査員一同大いに感心をした。また雪国・北陸の町家としては、屋根雪処理も課題の1つであるが、ほとんどの案にさまざまな工夫が見られたことも高く評価している。
北陸のどの都市でも、都心の人口が減少し、都心商業が衰退する現象が起こっていることから、都心再生が21世紀の大テーマになってきている。その対策として都心居住のための戸建住宅の提案は欠かすことができない。今回のコンペがそうした提案への一助となれば幸いである。
審査員長 金沢工業大学 教授 水野一郎
審査結果
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最優秀賞(全体の中で1点)
特別賞
優秀賞
大学・大学院の部(高専4~5年を含む)
短大・専門の部
高校の部(高専1~3年を含む)
(敬称略)