第20回北陸の家づくり設計コンペ
「第20回北陸の家づくり設計コンペ」募集概要
テーマ:自慢の我が家
家を建てることは生涯の大きな夢です。そして、家を設計する時には、機能性・快適性・耐久性・省エネ性などの一般的な条件を満たすだけではなく、家族の夢を実現するために様々な工夫が行われ、それにふさわしい特徴が付加されます。家に託す夢には様々なものがありますが、今回のテーマは、家を建てることで家族の大きな夢を実現し、その特徴について多くの人に語りたいと考えている建主(施主)のための「自慢の我が家」です。自分が建主であることを想定し、これから新築する我が家の何について自慢するかを考え、図面やスケッチで描き出してください。一般的な家のイメージにとらわれることなく、自分にとっての理想の家とは何かを夢を持って追求し、各自のイマジネーションの限界に挑戦してみましょう。
アイディアを競い合うコンペですので、自慢したいポイントが明確に伝わることが重要です。家の外観や空間構成の面白さ、独自のライフスタイルから生まれる空間演出など、アピールしたい魅力のポイントはたくさんありそうです。特に今回は記念すべき第20回のコンペということで、幅広い提案が期待できるテーマにしました。考えるヒントとして、過去19回のコンペで出たアイディアも参考になると思います。
また、住宅として当然必要な下記の項目に対する提案も考慮に入れてください。
- 北陸の地域特性を活かした住まい
- 心豊かで、健康な住まい
- 地域や街の、安心・安全・快適への貢献
審査員
審査員長 | 蜂谷 俊雄(金沢工業大学教授) |
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審査員 | 高嶋 猛(福井大学大学院工学研究科講師) 濱田 修(有限会社濱田修建築研究所) 他オダケホーム(株)より2名 |
(敬称略)
審査及び表彰
審査
部門別に行います
- 高校の部(高専1~3年含む)
- 短大・専門学校の部(高専4~5年含む)
- 大学・大学院の部(専攻科含む)
表彰
最優秀賞 | 1点(部門を問わず) | 賞金10万円 | |
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特別賞 | たんぽぽ賞(オダケホーム賞) | 各1点(部門を問わず) | 賞金5万円 |
北日本新聞社賞 | |||
北國新聞社賞 | |||
福井新聞社賞 | |||
優秀賞 | 各部門2点まで | 賞金5万円 |
※高校の部については、建築科、建築クラブの取り組みとして先生方にも熱心にご指導頂いており、賞金の半額を記念品として学校へ贈呈します。
「第20回北陸の家づくり設計コンペ」結果
オダケホームが主催する「第20回北陸の家づくり設計コンペ」の審査が平成26年9月に行われ、3部門、計11点の入賞作品が決定しました。今年度の応募総数は163点。
表彰式・作品発表会
日時 | 10月26日(日)14:30~17:30 |
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会場 | 富山県民小劇場オルビス(マリエとやま7F) TEL076-445-4531 住所:富山市桜町1丁目1番61号(JR富山駅前横) |
このコンペでは、建築を学ぶ学生が自分の作品を発表したり、テーマについて論議する機会が少ないことから、入賞者本人によるプレゼンテーションや、応募者、また当社設計士も参加してのディスカッションを行っています。互いにコンセプト、工夫やこだわりを存分に発表し、これからの北陸の家づくりについて、語り一緒に考える良い機会となることを期待しています。
このコンペが、設計者を目指す学生にとっての登竜門となり、又、地域の皆様と共に、北陸が培った住文化とこれからの家づくりについて考える契機になることを願っています。
作品展開催
富山新聞文化センター高岡スタジオ | 高岡市中川 | 10/31(金)~11/6(木) |
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富山大学 高岡キャンパス | 高岡市二上町 | 11/8(土)~11/14(金) |
金沢工業大学 | 野々市市扇が丘 | 11/21(金)~11/27(木) |
福井大学 | 福井市文京 | 12/2(火)~12/8(月) |
福井工業大学 | 福井市学園 | 12/10(水)~12/16(火) |
日本海ガスショールーム プレーゴ | 富山市黒崎 | 12/20(土)~12/26(金) |
北日本新聞高岡支社 | 高岡市あわら町 | 1/9(金)~1/15(木) |
魚津展示場 | 1/18(日)~1/25(日) | |
金沢すまいの情報館 | 1/30(金)~2/5(木) | |
金沢南展示場 | 2/7(土) ~2/12(木) | |
富山展示場 | 2/15(日)~2/22(日) | |
高岡展示場 | 2/27(金) ~3/5(木) | |
羽咋展示場 | 3/8(日) ~3/15(日) |
審査員総評
家づくりに家族のどのような夢を託すか。夢を語ることが住宅設計のスタートであり、実現した家の魅力は多くの人々に語り、自慢したいものです。今回のテーマである「自慢の我が家」は、建て主の夢を想定し、その魅力あるシーンを描き出すものでした。多様な提案が想定できる夢のあるテーマであり、今回も多数の応募があり、審査員一同たいへんうれしく思いました。
提案内容を総括すると、テーマ設定の影響もあり、難解でコンセプチュアルな案はなく、見た瞬間に理解できる解り易い案ばかりでした。高校部門では家のある部分に少し特徴をもたせている案が一般的でした。専門学校部門ではテーマ設定がより明快になり、大学部門ではテーマをさらに深化させプレゼンテーションも巧みになっていました。本コンペが他のコンペと異なる最大の特徴は、高校・専門学校・大学・大学院の学習段階の異なる応募者が同一のテーマに挑戦することにあります。その結果として、学習を深めるに伴い、発想や提案のポイント、イメージを空間に翻訳する能力等が徐々にハイレベルになっていく成長のプロセスがよくわかります。ただし、このような一般的傾向とは別に、今回も前回と同様に高校生部門の同一グループの4作品が、提案内容やプレゼンテクニックにおいて極めて優秀で、指導にあたられた先生の指導力に感服しました。
惜しくも入選に至らなかった諸君は、入選案との違いをよく見てください。その違いがわかった時がもっとも勉強になり、次の努力目標が生まれる瞬間です。優れた提案ができるためには、知識や空間体験の豊富さが必要な条件になることがわかります。また、素晴らしい空間をどれだけ多く体験し、その優れたポイントを理解できているか。さらに、その良さを独自の発想でさらに発展できないかを常に考える習慣が身についているかが重要です。優れた建築とは何かを常に追い求めて生きている人のことを建築家と呼ぶのかもしれません。
審査は1次と2次の2段階で行いました。2次審査では各作品に対する意見交換と投票を繰り返して徐々に数を絞り込み、最終的に11作品を選びました。評価のポイントは、何を自慢したいかが明快に表現され、内容を深く掘り下げているか。また、コンペ案としての面白さ・斬新さ・現実性と、それを表現するプレゼンテーション能力でした。来年も異なるテーマで第21回のコンペが開催されます。次回の応募に向けて、建築に対する見識を深め、イマジネーションを豊かにし、表現力を高めてください。たった一枚の図面ですが、その中に建築を学んだ様々な努力の積み重ねが凝縮されています。
審査員長 金沢工業大学教授 蜂谷 俊雄
審査結果
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最優秀賞
特別賞
優秀賞
大学・大学院の部(高専4~5年を含む)
短大・専門学校の部(高専4〜5年含む)
高校の部(高専1~3年を含む)
(敬称略)