HOME > 北陸の家づくり設計コンペ > 過去受賞者からのコメント

山田裕大さん

福井大学大学院1年
第27回最優秀賞

私はオダケホームの主催する北陸の家づくりコンペに今回を含め二回作品を提出したことがあります。一回目は去年の「窓から広がる魅力ある家」です。学校で卒業設計という大きな課題を目前にしている中で、改めて北陸の可能性について自分の知識や考えを見つめなおしアウトプットする良い機会になると考え応募しました。しかし力及ばず、結果は多くの作品の中に埋もれる形で終了しました。受賞している作品を見ると、北陸地域の上手い活かし方やユーモアのあるコンセプト、明快なプレゼンテーション力など自分には考えつかなかったようなアイデアに圧倒されると同時に、魅せ方次第では自分にもチャンスがあったのではないかと悔しい思いをしました。その時の気持ちが忘れられず、卒業設計という大きな課題を乗り越えた自分の実力を試す場として、今回の「土間を活かした新しいライフスタイル」に応募しました。
 今回は土間というシンプルで分かりやすいテーマであったため、とにかく魅力あるプレゼンボードにすることに力を入れ、コンセプトはあまり複雑化せずに住む人、町の人に寄り添った土間の新しい使い方の提案をしました。土間は内と外との中間領域であり、住む人と町の人が混ざり合い様々なことが起こりうる場所になるという考え方がる一方で、住む人同士が同じ時間を共有する場所と考えることもできます。私は住人それぞれに一つずつ土間を作り、それぞれを扉で仕切ることで内と外を自由に切り替えることができ、開いているときと閉じているときで使われ方の違う土間を提案しました。自分ではまだまだ詰めきれなかったという部分もあり完全に納得のできる提案になったとは言えませんが、今回、最優秀賞に選んで頂けたことが大きな自信になったので、反省しつつさらに良い提案をできるようにこれからも成長していきたいと思います。
 改めて、今回最優秀賞というすばらしい賞に選んで頂き誠にありがとうございます。オダケホームの皆様をはじめとする本コンペに関わって頂いた皆様方に感謝し、これからも精進していきたいと思います。北陸の地域に対する自分の考えを整理でき、過去の受賞作品を見ることで新しい考え方を学べるこのコンペが、より多くの人に届き成長のきっかけになることを祈っています。また私自身、学生生活最後の年となる来年も是非応募したいと考えているので宜しくお願い致します。

佐野歩美さん

前橋工科大学大学院1年
第26回最優秀賞

私がこのコンペを知ったのは、学部4年生の時に校内に貼ってあったポスターがきっかけでした。私は、前橋で建築を学んでいるため周囲には北陸出身者は少なく、数少ない北陸出身として、これは出すしかない!と思ったことを今でも鮮明に覚えています。しかし、このコンペを知った時には、既に提出日が近づいていたため、来年は必ず出そうとその時に決めました。
今年、新型コロナウイルスにより世界が未曾有の事態を迎えているのを目の当たりにし、新建築や住宅特集などの建築専門誌では、毎号コロナに関する特集がなされるなど、私も何か考えなければならない状況になっている、と日々感じていました。そんな中、北陸の家づくり設計コンペが開催され、この状況と関連のある提案をするべきなのではないかと思う一方で、あまりにもテーマと逸脱した提案になってしまうのではないかという葛藤がありました。しかし、考えを深めていく中で、内と外を隔てる境界としての窓は、暮らしと社会を隔てる境界でもあるため、今回のテーマとは関係があると核心をつくことが出来ました。
今回、誰も経験したことのないこのような状況下で、ひとつの解答を導き出したことが、評価された要因のひとつではないかと考えています。以前、校内での設計課題で、先生から「知らないことが知りたいし、見たことないものが見たい」と言われたことをよく覚えています。誰も知らないこと、見たことのないものをつくることは、大変難しいことであると承知しています。しかし、現状の問題に真摯に向き合うこと、体験すること、たくさんの建築を見ることは、それに近づくことができる第一歩であると考えながら、私も日々精進しています。
私は、前橋で建築の勉強をしているため、建築に関しては富山に関わることはほとんどありませんでした。しかし、今回のコンペを通して、地元高岡を敷地に設定をしたり富山でプレゼンをしたりすることで、建築を通して富山に関わることが出来たように思います。
最後に、たくさんの作品の中から最優秀賞に選んで頂いたこと、大変光栄に思います。この経験を活かし、一層活躍できるよう精進致します。オダケホームの皆様、審査員の皆様には、このような機会を毎年設けて頂いていること、心から感謝申し上げます。

山口恭平さん

三重大学大学院
第25回 最優秀賞、第24回福井新聞社賞受賞

私がコンペに参加したのは第24回「冬も楽しい雪国の家」、第25回「みんなが集まる楽しい我が家」の2回、修士1年と修士2年の時です。複数のコンペを並行して行っているときに学校でポスターを見つけました。当時、自然を重視したパッシブな建築に興味を持っていて、このテーマなら北陸の環境を中心に置いた建築が作れるのではと考えたのが初応募のきっかけでした。北陸の雪吊りに形態のヒントを得ながら雪を味方につけ一年中快適に過ごすことのできる「冬“も”快適で楽しい家」を描きました。授賞式で自分以外の作品を見ると自分の作品と180°違うアイデアや自分には思いつかないようなアイデアに溢れていて勉強になったとともに足りないものを見つめ直すきっかけになりました。次の年が学生最後の年なのでもう一度必ずチャレンジしようと思っていました。
次の年は勝つことにこだわり、常にテーマを頭に置きアイデアを膨らませていきました。「みんなが集まる」というとても広く難しいテーマに対して最終的に「地域の住民と共に記憶が集まる」「住宅の材料が集まる」といった「みんなが集まる」の解釈を広げた作品を提案しました。まだまだ粗く、修正が必要な提案でしたが、満足のいく結果を出すことができたと思っています。
一つの作品を作り上げるには多くの時間、表現方法、技術が必要です。特にテーマに対するアイデアを考えること、膨らませることに多くの時間を割くでしょう。私は常にテーマを頭の片隅に置き、複数のことと並行してアイデアとして固めていくことが重要だと考えています。テーマに対して考え得るアイデアの種をメモし、自分の興味、インプットしたことと擦り合わせていきます。そのために多くのことを体験し、自分の興味は何なのか思考することを忘れないことが重要です。
オダケホームの皆様、審査員の皆様には院生の間、北陸で暮らすことに対する多くのインプット・アウトプットを通して大きく成長させて頂きました。これまで長い間続いてきたこのコンペがこれからも続いていきますよう応援しております。

升田美佐子さん

オダケホーム株式会社 ハウジングアドバイザー
第8回 優秀賞受賞

応募のきっかけは、大学4年の就職活動中にオダケホームのホームページでこのコンペの存在を知ったことでした。学生時代、いくつかの一般向けのコンペに応募したことがありましたが、学生向けのものは当時少なく、しかも北陸に縁のある学生に限定したこのコンペは、自分の力試しになると感じました。学生最後の夏休み、寝る間を惜しんで作品づくりに取り組んだことを覚えています。短い期間でしたが、金沢に帰省して北陸の気候風土や、当時のテーマであった金沢の町屋について調べるなど、北陸の家づくりについて考える貴重かつ有意義な機会だったと思います。
その後、当コンペの運営側であるオダケホーム(株)に入社してからは、審査会・作品発表会に参加する機会を得たりしながら、一社員として毎年コンペを見守っています。毎年難しいテーマであるにもかかわらず、学生の皆さんの発想の豊かさと年々上がっているプレゼンテーションのレベルの高さに驚いています。また、学生の皆さんの柔軟な発想に刺激を受け、日々の業務の中で凝り固まった自らの固定観念を反省することも度々あります。
現在、オダケホーム㈱で住宅に携わる仕事をしていますが、デザインや価格面はもちろん、地域ならではの気候や風土を理解した安心して永く住み続けられる住宅に対するお客様の関心が高いのが、この北陸の特徴だと思います。その意味でも学生が北陸の家づくりについて考え、提案することは意義のあることだと感じています。
建築分野の中でも住宅業界は、多岐にわたる様々な情報が常に進化し、新たな知識の習得や自己成長が不可欠な仕事です。そのためには自分自身がこの仕事を楽しむということが一番大切だと痛感しています。学生の皆さんも、自由な発想とチャレンジ精神を持ちつつ、楽しんで建築を学んでいただければと思います。

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