第18回北陸の家づくり設計コンペ
「第18回北陸の家づくり設計コンペ」募集概要
テーマ:食を楽しむ家
食べることは人間が生きる前提となる行為であり、世界各地に多種多様な食文化が存在します。また、食べるという行為を建築空間との関係で考えても、様々な「食のシーン」が紹介されています。さらに、食べる行為を家に限定しても、魅力あるシーンが次々と想像できるはずです。ところが、現代住宅の食空間を概観すると、画一化された「キッチン+ダイニング」が1セットの空間イメージが目立つようです。「料理をつくり食べる行為を楽しむ」、これをテーマに理想像を求める時、あなたはどのような家を提案し、魅力あるシーンを描き出すでしょうか。
「家のどのような場所でどのように料理をつくり、また、どのように演出された場所や作法でそれを食べたいか。」また、「家族以外のどのような人を招いて一連の行為を楽しみたいか。」・・・この家の家族は、集まって料理をし、楽しく食べることを共通の趣味としています。その理想の「食」空間のある家とはどのようなものでしょうか。空間演出や活動の場としての魅力のみならず、機能性や環境面にも配慮された提案を期待しています。また、住宅として当然必要な下記の項目に対する提案も付け加えてください。
- 北陸の地域特性を活かした住まい
- 心豊かで、健康な住まい
- 地域や街の、安心・安全・快適への貢献
審査員
審査員長 | 蜂谷 俊雄(金沢工業大学教授) |
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審査員 | 濱田 修 (有限会社濱田修建築研究所) 高嶋 猛(福井大学大学院工学研究科講師) 他オダケホーム(株)より2名 |
(敬称略)
審査及び表彰
審査
部門別に行います
- 高校の部(高専1~3年含む)
- 短大・専門学校の部(高専4~5年含む)
- 大学・大学院の部(専攻科含む)
表彰
最優秀賞 | 1点(部門を問わず) | 賞金10万円 | |
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特別賞 | たんぽぽ賞(オダケホーム賞) | 各1点(部門を問わず) | 賞金5万円 |
北日本新聞社賞 | |||
北國新聞社賞 | |||
優秀賞 | 各部門2点まで | 賞金5万円 |
※高校の部については、建築科、建築クラブの取り組みとして先生方にも熱心にご指導頂いており、賞金の半額を記念品として学校へ贈呈します。
「第18回北陸の家づくり設計コンペ」結果
オダケホーム(株)が主催する「第18回北陸の家づくり設計コンペ」の審査が平成24年9月に行われ、3部門計10点の入賞作品が決定しました。今年度の応募総数は165点。
表彰式・作品発表会
日時 | 10月27日(土)15:00~17:30 |
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会場 | 富山県民小劇場オルビス(マリエとやま7F) TEL076-445-4531 住所:富山市桜町1丁目1番61号(JR富山駅前横) |
このコンペでは、建築を学ぶ学生が自分の作品を発表したり、テーマについて論議する機会が少ないことから、入賞者本人によるプレゼンテーションや、応募者、また当社設計士も参加してのディスカッションを行っています。互いにコンセプト、工夫やこだわりを存分に発表し、これからの北陸の家づくりについて、語り一緒に考える良い機会となることを期待しています。
このコンペが、設計者を目指す学生にとっての登竜門となり、又、地域の皆様と共に、北陸が培った住文化とこれからの家づくりについて考える契機になることを願っています。
作品展開催
福井大学 | 11月1日(木)~11月7日(水) | 福井市文京 |
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福井工業大学 | 11月9日(金)~11月15日(木) | 福井市学園 |
富山大学高岡キャンパス | 11月21日(水)~11月26日(月) | 高岡市二上町 |
金沢工業大学 | 12月1日(土)~12月6日(木) | 野々市市扇が丘 |
北日本新聞社高岡支社 | 12月12日(水)~12月18日(火) | 高岡市あわら町 |
日本海ガス ショールームプレーゴ | 12月22日(土)~12月25日(火) | 富山市黒崎 |
富山新聞文化センター 高岡スタジオ | 1月9日(水)~1月15日(火) | 高岡市中川 |
オダケホーム常設展示場での作品展
金沢南展示場 | 1月20日(日)~2月2日(土) | 野々市市押野 金沢南住宅公園内 |
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高岡展示場 | 2月7日(木)~2月22日(金) | 高岡市京田 ジュートピア高岡内 |
富山展示場 | 2月24日(日)~3月8日(金) | 富山市西荒屋 ジュートピア富山内 |
魚津展示場 | 3月10日(日)~3月15日(木) | 魚津市住吉 新川ハウジングプラザ |
羽咋展示場 | 3月17日(日)~3月24日(日) | 羽咋市松ヶ下町 |
お気軽に足を運んでみてください! |
総評
今回のテーマである「食を楽しむ家」は、人間が生きていく前提である食べるという行為に注目し、「料理をつくり食べる行為の楽しさ」の意味を住空間の中で問い直し、その理想像を描き出すものでした。身近なテーマでもあり、応募総数は過去7年間の中で最も多い165作品になり、審査員一同たいへんうれしく思いました。
提案内容を概観すると、わかりやすいテーマであったこともあり、コンセプチュアルな案は少なく、現実的な提案がほとんどでした。このような傾向の中でも、本コンペの特徴である「同一のテーマに対し高校・専門学校・大学の3段階に分けて審査をする」過程において、3段階の違いがはっきりと表れたテーマでした。高校生部門の提案のほとんどは食卓のシーンを楽しく描き出したスケッチであり、平面計画や断面計画に特徴を持たせるまでに至っていない案が多くありました。また、短大・専門学校部門になると、空間的な特徴を持たせ、庭との関係もデザインされた案にまで発展していました。さらに、大学生部門になると、楽しく食べるという意味を発展させて考え、一般的なダイニングやキッチンの概念を越えた提案が多くありました。したがって、高校生諸君には高校生部門内での比較に留まらず、建築を学ぶ段階が進んでいくと、テーマに対する発想が大きく膨らんでいくところに注目していただきたいと思います。
入選案との違いを見ていただくと、優れた提案ができるためには、知識や空間体験の豊富さが必要条件であることがわかります。素晴らしいと言われる実際の空間をどれだけ多く体験し、その良さの意味を理解できているか。また、その良さを独自の発想でさらに発展できないかを常に考える習慣を身につけることが重要です。つまり、優れた建築空間を生み出すためには、日々クリエイティブに生きていなければなりません。
審査は1次と2次の2段階で行いました。2次審査では各作品に対する意見交換と投票を繰り返して徐々に数を絞り込み、最終的に10作品を選びました。評価基準は、テーマに即した提案内容の面白さ・斬新さ・現実性と、それを表現するプレゼンテーション能力でした。来年も異なるテーマで第19回のコンペが開催されます。次回の応募に向けて、建築に対する見識を深め、イマジネーションを豊かにし、表現力を高めてください。一枚の図面ではありますが、その中に建築を学んだ様々な努力の積み重ねが凝縮されているものです。
審査員長 金沢工業大学教授 蜂谷 俊雄
審査結果
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最優秀賞(全体の中で1点)
特別賞
優秀賞
大学・大学院の部(高専4~5年を含む)
短大・専門の部
高校の部(高専1~3年を含む)
(敬称略)